February 11, 2010

頑張れ、個人営業店!!!

昨日、仕事の合間に久々に職場ちかくの理髪店へ行こう出かけたところ、閉店、廃業していた。通常、店の前を通ることがないため、気づかないでいた。昨年11月以来出かけていなかった僕も悪いのだが、それでも突然の感が否めない。あのオヤジさんとオカミさん2人で切り盛りされていた店、単にリタイヤをされたということであれば良いのだが、別の理由を想像し、心配してしまう。

最近は、10分1000円などという、カット専門のチェーン店もあり、僕の通勤で発着する両方の駅にある。気軽で安くて良いのであるが、やはり散髪ぐらいは贅沢に、いつも同じ人に、世間話をしながらゆったりとした時間を過ごしたいと思うのである。師匠のようにマイ・カミソリを預けるまではいっていなかったものの(「万年筆評価の部屋」2009年4月20日 コメント欄)、この理髪店は僕の息をつく、寛げる空間だった。近頃、飲み屋さんなど、そのような場所を次々と失っている。これからまた新しい理髪店を開拓するのは、気の重い作業となる。

ところで、先日カミさんが腕時計が止まったというので、電池交換のために自宅近所の小さなアクセサリーショップへ出かけていった。電気抵抗の単位記号と同じロゴを持つメーカーのもの。僕がもうすぐ閉店してしまう「さくらや」で、カミさんに婚約指輪のかわりに購入したもの。(僕はそのポイントで、セイコーの時計を入手した)。アクセサリーショップというのが不安だったのだが、聞いてみると、この地で開業して既に50年を経ているとのこと。

そして、しばらくしてアクセサリー店から電話がある。チェックしたところ、時計が止まっているのは電池切れが原因でないとの連絡が入った。そこで、オーバーホールに出すと、これこれとの金額が提示された。カミさんは、少し高いと感じたのか、すぐに返事をせずに、電話をかけて調べてみた。この時計の製造業者のカスタマーサービスへ依頼すると、アクセサリー店の3倍の値段、大手家電量販店の時計部門でも、2.5倍の額の見積もりを出された。

この時計、ル・ボナーのMさんがブログでお書きになっておられたようなヴィンテージの時計でなく、クォーツ時計。そんなにオーバーホールに費用がかかるのかと思う。そもそも、特別の用事がある時にしか使用していなかったもので、何故止まるのかがよくわからない。僕の500円程で買ったクォーツ時計は、机の中に放置しているものの、既に10年近く時を刻んでいる。カミさんの時計、単なる「ハズレ」として扱える程、安価な代物ではない。

いずれにせよ、気づいたのは、大手量販店よりも個人営業店の方が大幅に安いとのこと。どこからこの差は出てくるのだろうか。大手量販店=安価、個人商店=割高の図式は、メンテナンスのコストを考えた時、果たして成立するのだろうかと思う。トータルコスト以上に、そこに行けば、いつもの人とコミュニケーションをしながら商品について語れる安心感と、ある種の寛げる空間。オンラインショップや大手量販店にない世界がそこにある。

僕は、万年筆に関しては、オンラインショップやオークションを多用してきたが、最近このことについての問題点も認識するようになってきた。銀座が大手量販店に制圧されつつある。これは全国でも同様の傾向であろう。メーカーも大量に販売してくれる小売店を大事にするのは理解できる。しかし消費者としては、個人営業の店で、顔の見える人と取引をすること。「いつもの萬年筆屋さん」という、安心感と寛げる空間を大事にしていきたいと思うのである。国産萬年筆回帰の動機は、このあたりにもある。

<昨日の万年筆>
自宅
WAGNER2009 B(伝説のらすとるむヴァージョン) + セーラー ブルーブラック
モンブラン 149 BB + モンブラン ロイヤルブルー
モンブラン149 14C−BB (師匠調整) + モンブラン・ロイヤルブルー
ペリカン 大トレド BB(師匠調整) + ペリカン ロイヤルブルー
セーラー プロフィット・レアロ B + セーラー ジェントルインク・ブルー・ブラック

持ち歩き
ペリカン M625 F (らすとるむさん調整) ペリカン・ロイヤルブルー
デュポン オランピオ パラジウム・ハイテク万年筆 M ウォーターマン ブルー・ブラック



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February 10, 2010

ペリカン レベルペンL65 黄色軸 Fニブ付き

先ずは業務連絡。広島の二右衛門半様。御依頼の件、今度のWAGNER定例会で解決しそうです。コメント欄への書き込み(非公開)、あるいはメールにて御連絡ください。

R1088874昨年、ある会合で万年筆を書いているとインクが切れてしまい、難儀したとの事を書いた(2009年12月7日)。その際に、何名かの方から推薦されたのがこの万年筆。ペリカン・レベルペンである。この万年筆、売り文句には「インク漏れ知らずで手を汚さず、通常の万年筆の3倍のインクの量が入ります。」とよく書かれているが、何を基準として3倍なのだろうか。実際どれくらいの量のインクが入るのかを調べてみると、Fountain Pen Networkの書き込みによると4ccとういのがあった。構造上、水を入れて量ることが難しい(後述)。いずれにせよ、3倍というのはあながち誇大広告ではないようだ。

さて、この万年筆、先のWAGNER中国地区大会においてしげおさんから入手したもの。ミニペントレの魅力は、高額万年筆のみならず、万年筆の扉を開ける際の入門万年筆も入手できること。以前、僕は中部地区大会で、foolsbook令嬢の食指が伸びなかったペリカーノJrを、ムスメ用に入手したりした。

現在このL65は生産中止になり、入手は困難になってきているようだ。また上級モデルのL5も14Cニブ付きのものは、まだアメリカなどでは入手可能なところもあるようであるが、一般的にこのレベルペンは今後、生産が縮小していくような気がする。ペリカーノなどと並び、万年筆を使い始めた人には便利だと思うのだが、不思議だ。

R1088876これは、海外で販売されていたものでないことは、解説書を見ればわかる。日本国内では、どれほど普及したのだろうか。以外に持っている人は多いのかも知れないが、あまり使っているのを見かけたことがない。おそらくこの実用一辺倒という感じの万年筆には、「趣味性」が欠けているのであろう。

どーむさんが、問題点としては構造上ペンからインクを押し出す事が出来ないため、一度インクを入れてしまうと同じ色のインクを使い続けなければならず、インク交換の楽しみがないことを指摘されている。「そもそも特殊なインク補充形式のため専用のインクしか使えませんしね。」という点も、またもっともな指摘である。(「どーむの出張日記 &○欲日記」2008年11月6日)先に僕が、水を入れて吸入量をはかる実験ができなかったのも、このどーむさんの指摘する問題点があるからだ。

しかし、実用としては、4CCもはいる細字万年筆は、おそらくインク切れを気にせず、一日中書いていられるのではないかと思う。また、Bニブ付きを改造して、ドボドボイジャー仕様にしても、試筆するだけでインクがなくなるというようなことはないだろう。ドボドボドイジャー仕様の万年筆が日常使いとなる可能性を見せるこの万年筆。どのインクを入れようか、悩むところである。

<昨日の万年筆>
自宅
モンブラン 149 BB + モンブラン ロイヤルブルー
モンブラン149 14C−BB (師匠調整) + モンブラン・ロイヤルブルー
デュポン ノクチューン エクストラ・ラージ Mニブ + デュポン ブラック


職場
パイロット キャップレス M パイロット・ブルーブラック
セーラー プロフィット・レアロ B + セーラー ジェントルインク・ブルー・ブラック
シェーファー レガシー M + ウォーターマン ブルー・ブラック
シェーファー レガシー B + モンブラン・ロイヤルブルー


持ち歩き
パイロット キャップレス B(らすとるむさん調整) パイロット・ブルーブラック



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February 09, 2010

極秘文書とインク

昨日は、午前中の業務を終え、午後早い時間から健康診断。大腸の内視鏡検査を受ける予約を入れるための予備検診を兼ねていた。しかし聞いてみると、予約できる日が最短でも4月のペントレの翌日。つまり、ペントレ夜の打ち上げには、参加できないか、参加できても粥かうどんを啜るしかない状況となってしまう。そこで、機転を利かせ、職場が契約している病院ではなく、行きつけの主治医のいる病院でと思い予約を入れる。保険がきいても結構高額な検査に驚く。齢を重ねると言うことはこういうことなのだろうか。

さて、その帰り道、電車に乗ると隣にスーツ姿の営業マン風の2人と乗り合わせた。一心不乱に「社外秘」と赤字で大書されている資料を読んでいる。ちらりと目に入ったのは、某一流不動産会社の顧客資料のようだ。何処で、どのような物件と現在交渉中であるかというものであった。丁寧にも地図に印まで付けてある。

当方、老眼の進行ゆえ、少し遠い字の方がよく読めるようになっている。おかげで、満員電車で新聞を読んでいる連中に囲まれても、昔は鬱陶しいだけであったが、最近ではわざわざ僕のために読んでくれるているのではないという錯覚にとらわれる。しかし先の営業マン、僕がライバルの不動産業者であったらと考えなかったのであろうか。営業の嗅覚が働き、僕の職業を見抜いた上の所行であったのだろうか。いずれにせよ、僕には全く不要な情報であったことは確かであった。

アメリカで聞いた話だが、国務省で新入職員への先ず第一の訓示は、「極秘資料を地下鉄で読まない」ということだそうだ。そもそも極秘資料を外部に持ち出すこと自体、問題であると思うのだが、通勤電車という空間は、自分の書斎のように一人しかいないという錯誤を起こすのかも知れない。

今回、そのような極秘資料をみながら思ったのは、僕が萬年筆で手書きをしたものであれば、そう易々と解読は出来なのではないかと思った。字には達筆もあれば悪筆もあるが、もう一つのカテゴリーとして、読みやすい字、読みにくい字というものがあるのではないか。僕の字は、悪筆で読みにくいのカテゴリー。そうすると、極秘文章を草する場合、僕のような字が重宝される。おそらく、符牒のような字が暗号のようでよいのであろう。

インクもまたしかり、極秘情報であるならば、社内(省内)に残る文書は、パーマネントインクがよいのかも知れないが、コピーに関しては数時間で消えるものがよいのであろう。これだと社外に持ち出しても、紛失しても大事に至らないかも知れない。(インク消しならぬ、インク復元剤が売れるようになるかも知れないが)

このようなことを考えながら、最寄り駅に到着。あの「社外秘」の文書のおかげで、20分程の通勤時間も退屈せずにすんだ。毎日のように我が家に爆弾の如く広告を落としていくXX不動産さん、有難うございました。


<昨日の万年筆>
自宅
デュポン ノクチューン エクストラ・ラージ Mニブ + デュポン ブラック
デュポン オランピオ パラジウム・ハイテク万年筆 M ウォーターマン ブルー・ブラック
モンブラン149 14C−BB (師匠調整) + モンブラン・ロイヤルブルー
モンブラン 149 BB + モンブラン ロイヤルブルー


職場
ペリカンM800 BB  ペリカン ロイヤルブルー
ペリカンM805 M   ペリカン ロイヤルブルー
パイロット キャップレス M パイロット・ブルーブラック

持ち歩き
セーラー プロフィット・レアロ B + セーラー ジェントルインク・ブルー・ブラック
パイロット キャップレス B(らすとるむさん調整) パイロット・ブルーブラック


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February 08, 2010

ペリカン史上 最極太? ペリカン M110 カリグラフィー 2.0

R1088866萬年筆の実用性について先日少し記したが、その一方で、やはり趣味性の部分も多くあることは認めなければならない。日常使いに供する萬年筆とともに、年に数回しか登場しないニブサイズの萬年筆、あるいは持っているだけというものも手許には存在する。今回、1昨日登場した細軸萬年筆と同時にドイツから到着したのが、ペリカンM110 カリグラフィー 2.0も、おそらく年に1,2度実用として登場するかどうかというものであろうが、安価な上に面白そうなので購入した。

R1088868R1088869ニブサイズはカリグラフィー2.0と表記されており、字幅は縦2.0mmということになる。昨年紹介したThe Writing Deskの換算表に合わせて考えてみると、字幅に関しては6Bと同等のサイズ。中屋萬年筆のニブサイズの表からは推定できないが、最も太い線が引けるMusicが1.0mmをそのサイズとしているので、倍の太さとなる。また、『ペン、ペン、ペン、ファウンテンペン』に登場するペリカンがO5Bが最大の太さとして登場している。僕が勝手に、このカリグラフィーニブ2.0mmがペリカン社純正では、最極太ではないかと思っている。御存知の方の教えを請いたい。

さて、このニブ、M200/210/215/250/400にも装着可能と言うことで、僕は手許にあるM405青縞に装着して、遊んでみたいと思っている。しかし、僕の危惧は、おそらくインクフローが潤沢ではないと、掠れやインク切れを起こして使い物にはならない可能性がある。これはやはり、らすとるむ改造大魔王の元へ持ち込み、実際に御覧いただかなければと思う。もしこれが、ドボドボドイジャー仕様となった場合、どのようになってしまうのだろうか。らすとるむさんがどう仰るか、楽しみな一品である。今度WAGNERの定例会に持ち込みたい。

<昨日の万年筆>
自宅
デュポン ノクチューン エクストラ・ラージ Mニブ + デュポン ブラック
ペリカンM800 14C?M(花月ヴァージョン)+ウォーターマン ブルーブラック
ペリカンM1050 ブラック 3B (師匠によりマキシマムの太さに)+ ペリカン ロイヤルブルー 
ペリカン シルバー大トレド Bニブ(金ペン堂) + ペリカン ロイヤルブルー
セーラー プロフィット・レアロ B + セーラー ジェントルインク・ブルー・ブラック

持ち歩き
ペリカン M625 F (らすとるむさん調整) ペリカン・ロイヤルブルー
パイロット キャップレス B(らすとるむさん調整) パイロット・ブルーブラック



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February 07, 2010

パイロット・キャップレス Bニブ (らすとるむさん調整) 恐るべき魅力

昨夜は、昼間の長丁場をこなした若い連中15人程と打ち上げの会。最近、若手に幹事を任せると、定番のチェーン店系居酒屋へ連れて行かる。そして請求書を見ると、結構な料金となる場合が多い。そこで、ロートルの僕がしゃしゃり出て、同じ料金を払うならばと、中華料理の店へ連れて行った。本ブログには何度も登場する随圓別館である。

僕からはペキン・ダック2羽を差し入れ。皆で乾杯と相成った。二十歳過ぎの若者達であるが、中国酒を飲んだことがないとのこと。そこで先ずは紹興酒を3本注文したところ、皆、杯が進まない。甘いお酒ばかり飲んでいるため、飲み慣れていないのが原因みたいだった。当方と、幹事の計らいで博多出身の「うわばみ」女性が、僕の横に陣どり、この二人で結局その紹興酒をいただくことになった。幹事の目論見は、酒は僕らに任せて、他の人間は、食べることに集中したかったそうだ。

さて、宴もたけなわ、ここで切り出すのは当然萬年筆の話。今年の我が家の新年会のじゃんけん大会での商品、パイロット・カスタム74を手練手管を使ってせしめた彼女も同席していたため(本ブログ2010年1月16日)、最近も使っているか聞いてみた。当然、「使っていない」とは言いづらい状況であるのはわかっていたが、「昨日も履歴書をそれで書きました」といわれたのは嬉しかった。本当でも、嘘でもこのような応答の出来る人は、就職戦線を勝ち抜いていくのであろう。

そこで、おもむろに「みんな知っているか」「驚くだろう」という自慢げな気持ちで、胸ポケットから先日Nさんより入手したパイロット・キャップレス ブラック&グリーン軸のBニブを出す。ところが、この15人の中に、以前文房具店でアルバイトをしていた人間がおり、「あ、それ知っています。一万円のヤツですよね。」などという。「君の働いていた店は、これを一万円で売っていたのか。どこか教えろ」という科白と、「これは定価は1万7千円だぞ」という反論がすぐに思い浮かんだものの、まだ酔っていなかった僕は、「キャップレスを知っているのか」という大人の対応。

アルバイトとしては、あまり優秀のでなかったのかも知れないが、万年筆を売っていたのであれば、試筆ぐらいはしているはず。そこで、この「らすとるむ」さん調整のBニブで書かせてみる。一瞬で表情が変わり、「これなんですか」との言葉。「萬年筆や無いか」というツッコミが通じ、関西風の応答ができる相手でもなかったので、「すごいやろ」と自慢げな一言。インクフローを最大にして、滑らかな書き味の萬年筆、皆が書かせろ書かせろの大合唱となり、この萬年筆を廻しながら、それぞれがテーブルの上に置いてある箸袋に、自分の名前を書いていた。「これ書きやすい」、「これが万年筆なんですか」などの反応。また大学入学祝いで一本持っているという学生からは、「私のとは全然違う」という意見が聞かれた。

僕としては、萬年筆を書いてもらって、良いイメージを持ってもらうこと。そして、今後も僕と萬年筆についての会話をしてもらえいるようになるキッカケが出来た。それだけでも満足のいく、瞬間。再び飲みだした紹興酒は、同じものなのにもかかわらず、なぜか格段に美味しく感じた。

ところで、このパイロット・キャップレス ブラック&グリーン軸のBニブ。広島の二右衛門半さんも魅了した。軸に惚れ、書き味で堕ちた様子であった。萬年筆を触ったこともない人も、熟達の士もこのパイロット・キャップレス Bニブ (らすとるむさん調整)に魅了された。やはり、どのような人も、合う、合わないの前に良い萬年筆に触れてみることが、重要であることを認識させられた。

<昨日の万年筆>
自宅
モンブラン 149 BB + モンブラン ロイヤルブルー
ペリカン シルバー大トレド Bニブ(金ペン堂) + ペリカン ロイヤルブルー
ヴィスコンテイー ヴァン・ゴッホ、マキシ、オーシャンブルー F(パコさん調整) + ウォーターマン ブラック

職場
パイロット キャップレス M パイロット・ブルーブラック
セーラー プロフィット・レアロ B + セーラー ジェントルインク・ブルー・ブラック
セーラー、プロフィット・スタンダード21 Fニブ プラチナカーボン・ブラック

持ち歩き
パイロット キャップレス B(らすとるむさん調整) パイロット・ブルーブラック


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